放課後のむこうがわ 18


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放課後のむこうがわ 18

 このあたりからは、いっそう記憶が混乱してるの。
 ともみさんが、あけみちゃんのお尻を覗きこんでるんだけど……。
 いろんなシチュが、ごっちゃになってる。
 ほんとに見たことなのか……。
 わたしが頭の中で作り上げた映像なのか、はっきりしないのよ。

 あけみちゃんが、机にお腹を伏せてるシーンも見た。
 机に被さるようにお腹を預けてるんだけど……。
 なぜか、制服の上着を着てるのよね。
 ひょっとして、綿棒の前のシーンなのかな?
 はは。
 こんなこと聞かれたって答えられないよね。

 で、制服の上着は着てるんだけど……。
 もちろん、下は丸出しのまんま。
 上着の紺色と、ハイソックスの紺色。
 2つの紺色の間は、真っ白な肉色。
 その格好であけみちゃんは、両足首を縛られてた。
 机の前に垂れた両手首からも、縄が伸びてる。
 ともみさんは、あけみちゃんの真後ろにしゃがんでる。
 顔のすぐ前が、あけみちゃんのお尻。
 ともみさんの右手の指先が、お尻の割れ目をなぞってる。

「ふぅぅぅん」

 あけみちゃんが、顎を仰け反らせるたび……。
 真っ白な尻たぶが絞られて、おおきな窪みが出来た。

「あけみ……。
 指、入れてあげようか?」
「あひぃ」

 あけみちゃんは、髪を振り乱しながらうなずいた。

 ともみさんの指が、いったん尾骨のあたりまで上がり……。
 ゆっくりと割れ目を下りていく。
 指が止まった。
 あけみちゃんの身悶えも止まった。
 懸命に身じろぎを我慢してるみたいだった。
 頬が微かに痙攣してる。

「ぎゃん」

 ともみさんの指先が消え、拳が尻たぶまで届いてた。
 あけみちゃんは全身を硬直させ、太腿に腱の筋を走らせた。
 両目はいっぱいに開かれ、眼球が零れ落ちそうだった。
 代わりに、口元からは泡が噴き零れた。
 机の脚が、ポルターガイストのように踊りだす。
 激しく痙攣しながら、あけみちゃんは意識を飛ばした。

 ともみさんが、ゆっくりと起ちあがった。
 スカートを脱ぎ落とす。
 もちろん、ショーツは穿いてない。
 スクールベストの下に、剥き出しのお尻が張り詰めてた。

 上は普通に着てるのに、下半身は剥き出しの女子高生が2人。
 ひとりは机に突っ伏し、泡を噴いてる。
 もうひとりが、その上にのしかかる。
 両膝を大きく割り、剥き出しの下腹部を寄せる。
 突き出たお尻に、股間を密着させた。
 両手で、張り出したお尻を抱える。
 腰を振り始めた。
 何をしているのか、はっきりとわかった。
 というより……。
 いつの間にか、わたしの意識に入れ替わってたみたい。
 わたしは、勃起した陰核を、柔らかな臀部に摺りつけた。
 動物のように尻を振った。
 無数の目が、わたしを囲んでるように思えた。
 咆哮したいほどの悦びが、脊髄を突き上げた。
 俯せていた顔が、わたしを振り仰いだ。
 それは……。
 あけみちゃんのようにも……。
 ともみさんのようにも……。
 いや、わたしのようにも見えた。
 わたしは、その顔に微笑みかけた。
 顔の口元が動いた。
 何て言ってるんだろう。
 そうか、わかった。

「かけて。
 顔にかけて」

 そう言っているのだ。
 わたしは、机を回りこんだ。
 片足を机にあげ、股間を突きつける。
 生首のように頭を抱え、照準を合わせた。

「出る」

 あけみちゃんのような、ともみさんのような、わたしのような顔に向けて……。
 思い切り、放出した。
 あれは、おしっこっだったのだろうか。
 それとも、膣液?
 あるいは……。
 あのときだけ、射精できたのかも知れない。
 だって、股間の前の顔が……。
 瞬く間に白濁してったんだもの。
 糊に埋もれたような顔の中で、口元が微笑んだ。
 刹那、場面が転換した。

 あけみちゃんは、いつの間にか全裸になってた。
 でも、紺のハイソックスと靴だけは履いてたの。
 その姿は……。
 完全な裸より、ずっとずっとイヤらしかった。
 イヤらしいオブジェ。
 そう。
 あけみちゃんは、生きながらオブジェになってた。
 不思議な格好だった。
 両足を揃えて立ってるんだけど……。
 上体を、大きく前に倒してるの。
 ていうか、ほとんど二つ折りだね。
 おっぱいが、太腿にくっついて潰れてた。
 膝下にぶらさがった頭から髪が垂れ、床を掃いてた。

 その姿勢で、あけみちゃんの身体には縄が打たれてたの。
 二つ折りの背中と太腿を束ねる縄。
 肩から伸びる両腕は、膝脇を通って後ろに回されてた。
 その両手首を戒める縄。
 もう一本の縄は、揃えた足首を何重にも締めあげてる。
 でもね。
 そんな苦しい格好をしながら……。
 あけみちゃんの面差しは、微笑を湛えてるようにさえ見えた。
 日本史の教科書に載ってた仏像みたいだった。
 どうしてあんな顔してられるんだろうって、不思議に思えた。
 でも、そのわけは、すぐにわかったの。
 後ろから、ともみさんが見てるからだって。
 横から見てるわたしには見えなかったけど……。
 二つ折りになるほど上体を倒してるんだから、後ろからは肛門まで丸見えだったはず。
 肛門から性器までを、ともみさんに晒してる安心感……。
 それが、あけみちゃんの顔を、仏さまみたいにしてたんだと思った。
 でもね。
 ともみさんの姿は、どこにも見えないのよ。
 両手首と両足首を戒めた縄が、真後ろに伸びてるんだから……。
 その縄を握るのは、ともみさんのはずなんだけど。
 でも、姿が見えない。
 縄の先は、中空に溶けこむように消えてた。

 じゃあ、あけみちゃんはなぜ、安心しきった顔をしてるんだろう……。
 そう思ったとき、あけみちゃんが僅かに身じろぎした。
 縄目が、ひとりでに締まったみたいに思えた。
 でもその瞬間、あけみちゃんは、口角を上げて微笑んだの。
 それで、すべてが腑に落ちたっていうか、あぁ、って感じで呑みこめた。
 ともみさんは、あけみちゃんを戒める縄になってたんだって。
 どうして、そんな有り得ないことを納得できたのか不思議なんだけど……。
 やっぱり夢の中の理屈なんだろうね。
 そう。
 あけみちゃんと、縄になったともみさんは交合してたのよ。

 わたしの想像が正しいことを裏付けるように……。
 縄はひとりでに解けると、床にわだかまった。
 あけみちゃんの身体が、床に沈んだ。
 身体ごと差し出すように、伸びた縄に沿って身を横たえた。
 縄に添い寝するみたいだった。

 それからの光景は……。
 まさに、人と縄とのセックスだった。
 縄は、自ら身悶えながら、さまざまに形を変えた。
 人はそれに応え、身体をくねらす。
 真っ白い肌に……。
 焼き鏝があてられるように、縄目が刻まれていく。

「あぁ」

 人が、吐息を漏らした。
 縄が、股間に潜りこんでた。

「はぅぅ」

 縄が、股間で張り詰めた。
 縄目が、性器に食いこんだ。

「はぅっ。
 はぅっ」

 人は、海老のように身を折りながら、激しい呼吸を始めた。
 半眼だった目が、大きく見開かれてた。

 いつしか、わたしも縄になってた。
 もう一本の縄と撚れ絡みながら、さらに白い肌を求めた。
 床板を這い回り、紺のソックスに巻き上がる。
 太腿を戒めながら、競うように股間に潜りこむ。
 泥濘の中で、張り詰める。

「あぎ」

 人が、断末魔を噴き零した。
 2本の縄は、容赦なく責め上がる。
 痙攣する下腹に、鮮烈な縄文が刻まれた。

「がっ」

 灼熱の火柱が、人の脊髄を吹き抜けた。
 人は、一瞬にして空洞となった。
 刹那……。
 撚れ絡む2本の縄も燃え尽き……。
 崩れ落ちた。

第十九話へ続く

文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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放課後のむこうがわ 18」への3件のフィードバック

  1. やみげん

    作中にも、まさに「オブジェ」と書かれてますが、この岩城あけみさんの女体オブジェは、マニア倶楽部のグラビア掲載時もかなり唐突な印象がありました。
    それまでの、わかりやすい学園百合物語からは、全く切り離されたショットに、少なからず、読者は混乱と途惑いを覚えたのではないかしら。

    本作の、この写真を使った場面転換は、それを逆にうまく利用して、レコードの針(古っ)がトぶように物語の連続性をぶった切ります。その事で、これまで続いた美里の独白が、“そこの在った”平板な昔話でなく、彼女の脳内の映像をトレスしていたモノであったのだと、改めて私に認識させるのです。

    実は、私なりの妄想「岩城あけみ物語」では、この女体オブジェは、潔く“別モノ”扱いとなっていました。うまく、物語に組み込んだMikiko様のセンスに脱帽です。

  2. ハーレクイン

    うーむ。
    人と縄との交合。
    シュールで、この上なく美しいイメージですねえ。
    ある意味、「緊縛」の本質を表したイメージなのかもしれません。
    縛られた女性はなぜ美しいのか。
    それは、「決して離れない」と誓い、
    息が詰まるほど強く抱きしめる恋人に抱かれて、
    忘我の境地をさまよう女性の姿だからなのかもしれませんね。 

  3. Mikiko

     ふーむ。
     これは、怪我の功名でしょうか。
     このシーンは、苦し紛れだったんですよ。
     2階に上がるまでに、あまりにも枚数を費やしすぎていて……。
     この調子で教室写真を繋げていったら、とてもじゃないけど書き終えられない。
     そう思ったんですね。
     で、お話を繋ぐことを諦めた。
     となれば、幻想と云うか、妄想と云うか……。
     こういう書き方にならざるを得なかった、というのが真相です。
     なので、このシーンには、まったく自信がありませんでした。
     むしろ、掲載を恐れてました。
     手抜きとか言われるんじゃないかって。
     まさか、褒められるとはね。
     わからないものです。

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