放課後の向うがわⅡ-10


「現場監督は、お腹にくっつくほど反り返ったちんちんを押し下げる。
 そして……。
 開いた口に突っこむ。
 で、理事長の身体を支えると、思い切り腰を使い始める。
 もう、興奮してるから、あっという間ね。

『は、はが』

 理事長の喉奥深く……。
 思うさま暴発させる。
 尻たぶを絞りあげながら……。
 何発も、何発も。
 理事長の口からは……。
 真っ白い白濁液が、ぼたぼたと零れ落ちる。
 でも、理事長は、真っ白い両目を見開いたまま。
 鼻の穴が精液で塞がっても、両目の中に流れこんでも、ピクリともしない。
 精を放ちきった現場監督は、初めて気づく。
 理事長のお腹から胸までが、濡れて光ってるのを。
 そしてその液体が、刺激臭を放ってるのを。
 つまり、失禁ね。
 萎んだちんちんが、理事長の口から零れ落ちる。
 現場監督は、理事長から身を離す。
 理事長の全身を、改めて見下ろす。
 縄に括られた肉体が、重力のなすがままに下がってる。
 ここで現場監督は、ようやく気づく。
 自分が、飛んでもないことをしたことを。
 つまり……。
 理事長の肉体には、すでに魂が無かった。
 死んでたわけ。
 現場監督は、死体の口にちんちん突っこんで……。
 射精したってこと。
 残念ね。
 せっかくの濃厚な精液、味わえなくて」

 あけみ先生は、理事長の顔を覗きこんだ。
 口角が、鼻の脇まで切れ上がってた。

「い、嫌ぁぁぁぁぁ。
 た、助けて!
 助けてぇぇぇぇ。
 誰か助けてぇぇ」

 理事長は、全身を跳ねあげながら絶叫した。
 吊るされた海老みたいだった。

「はしたない声。
 理事長たるもの、もう少し威厳を保っていただきたいものだわ」
「岩城先生、お願い。
 お願い、許して。
 でも、なぜ?
 なぜなの?
 わたしがあなたに何をしたって云うの?」

「ほほ。
 お気づきにならないのも、無理はありませんわ。
 理事長と教師という関係の中では……。
 ここまでするほどの仕打ちは、受けてませんもの」
「それなら、どうして?」
「でもね。
 小さな小さなことが……。
 そうね、砂時計の砂みたいな小さな出来事が……。
 器に、少しずつ積もっていったのは確か。
 でも、そのままだったら、決して器を溢れることは無かったはず。
 でも、わたしは知ってしまった。
 許しがたい、ある事実を。
 それを知るとほぼ同時に、この建物の鍵が、わたしの手に落ちてきた。
 それはまさしく、天恵のように思えた」

 あけみ先生が、わたしを振り向いた。

「美里、あの奥からホース取ってきて。
 束になって縛ってあるやつ。
 この水槽に入ってたから、きっと水換え用のホースね。
 そうそう、それよ。
 こっち持ってきて。
 紐、解いてちょうだい」
「岩城先生、何するつもり!」
「水槽にホースと来たら、お分かりでしょ?
 美里、反対側伸ばしてって。
 シンクまで。
 届くでしょ。
 そうそう。
 蛇口の先に差して。
 留め金が無いから、そのまま持っててね。
 いいわよ、水出して。
 何してるの?
 蛇口、捻るのよ。
 早く!」
「止めて、止めてぇぇ」

 理事長は、渾身の力で身を躍らせた。
 梁が軋む。
 手動ウィンチを載せた作業台が、ガタガタと音を立てた。

「美里、蛇口捻ってってば」

 怖かった。
 大変な事態が起こりそうに思えた。
 もし、そうなったら……。
 蛇口を捻ったわたしは、明らかに共犯だ。

「もう。
 焦れったい子ね」
「止めて!
 下ろしてぇぇ」
「うるさい人ね。
 ちょっと静かになさい」

 先生は、持ってたホースを撓めると、理事長の首に巻いた。
 二の腕に腱の筋が走った。

「うぐ。
 うぐぐ」
「やっと静かになった。
 苦しい?
 美里、ほら苦しいって。
 あなたが水出さないと、ずっとこのままだからね。
 理事長、ほんとに死んじゃうかも。
 ほら、顔が膨れて来た。
 美里。
 理事長、殺す気?」

 わたしは堪らず蛇口を捻った。
 先生が怖かった。
 あの、木造校舎で会ったあけみちゃんとは、全然別の人に思えた。
 ともみさんを待ち続けた14年が、先生を変えてしまったんだろうか。

「あ、出た出た」

 先生は、理事長の首に巻いたホースを外し、先を水槽に向けた。

「美里、蛇口全開ね。
 ホース、離しちゃダメよ。
 抜けちゃうから。
 ほら、理事長。
 自家用プールに、水が入りますよ」
「い、イヤよ。
 助けて」
「毎週、スイミングスクールに通ってらっしゃるんでしょ。
 泳ぎは得意なんじゃありませんの?
 でも、素っ裸で泳ぐのは、初めて?
 いえいえ。
 ヨーロッパ通の理事長なら、ヌーディストビーチのご経験もおありなはず。
 でしょ?
 こんな綺麗な身体してるんですもの。
 見せたいわよね。
 ほんとは、スイミングスクールでも……。
 全裸になりたいんじゃなくて?

 男性会員の居並ぶ間を……。
 モデルのように爪先まで伸ばして歩く。
 もちろん、全裸で。
 男性会員は、ことごとく水着の前を膨らませてる。
 とうとう我慢できなくなった男性が……。
 水着の前を捲り下ろす。
 はち切れそうなちんちんが踊り出るわ。
 先っぽが、臍下にくっついてる。
 男性たちは、次々と水着を下ろす。
 跳ね出たちんちんが腹筋を打つ音が、さざなみのように聞こえる」

「理事長は、しゃなりしゃなりと歩きながら……。
 臣下の礼に応えるみたいに、ひとつひとつのちんちんを、鷹揚に眺め下ろす。
 そして……。
 ひとつのちんちんの前に、ゆっくりと身をかがめる。
 お臍を隠すほど、大きなちんちん。
 張り出したカリが、矢印みたいに天井を指してる。
 理事長は、釘抜きを使うようにちんぽを倒すと……。
 口いっぱいに頬張る。
 子供の拳ほどもある亀頭が、理事長の頬を突き上げる。
 指を回した陰茎は、溶け出しそうに熱い。
 裏筋の稜線が、山脈のように盛りあがってる。
 理事長の指が、その稜線を研ぎ下ろす。
 同時に、口での挿出も始まる。
 スピードが増す。
 髪は踊り、顔の輪郭が消えるほど。
 ヨーロッパ男性で、大きなちんちん、慣れてるものね。
 咥えられた男性は、たちまち追い詰められたらしく……。
 腹筋が、瀕死の呼吸を速めてる。
 でも、それを見てる別の男性の方が、先に我慢できなくなる。
 ペタペタと理事長の背後から近づくと……。
 理事長の顔に、ちんちんを近づける。
 理事長は、チラ見しただけ。
 可哀想に、その人のは、ワンサイズ小さかったのね。
 無視された男性は、指弾するように、ちんちんを突きつける。

『あ……。
 出る』

 かすれた声でつぶやくと同時に……。
 膨れた亀頭が、白濁弾を噴きだす。
 理事長の頬骨に着弾。
 粘性の高い精液は、糊を貼りつけたように流れない。
 理事長の顔を犯した男性は、恍惚の中で、思うさま尻たぶを絞る。
 第2弾は、鼻梁に着弾。
 理事長は、片手で陰茎を扱きながら、もう一方の手で、自らの頬をなぞる。
 指先に絡め取った精液を、目前に掲げる。
 指を擦り合わせて感触を確かめると……。
 その指先を、鼻の穴に塗りつける。
 理事長の胸が膨らむ。
 思い切り嗅いでるのね。

 1人目の男性が退くと、続く男性は1人じゃなかった。
 数人の影が、理事長を囲んだ」

「たちまち四方から、歌舞伎で使う蜘蛛の糸のように、精液が放射される。
 黒髪にもべっとり。
 背中にも、流れる熱い液体を感じる。
 お尻にも。
 流れ落ちたんじゃなくて、下から噴き上げて来た。
 床に尻を落とした男性が、理事長の背後から、性器を狙って発射したのね。
 理事長の尻が、もどかしそうに動く。
 性器を外れたことを、咎めるみたいに。

『あぁぁぁぁ。
 出る出る出る』

 咥えられてる男性が、声を裏返した。
 理事長は、口中の男根に意識を集中し、とどめを刺すように研ぎ下ろす。

『はぎゃ』

 男性の奇声と共に、理事長の頬が膨れる。
 大量の精液が、口中に噴きだしたのね。
 理事長の指は、乳を搾るように陰茎を滑り、さらなる射精を促す。
 巧みな指さばきに身を任せ、男性は思うさま尻たぶを絞る。
 熱い口中に精を放つ悦びが、脊髄を駆けあがる。
 噴き出すマグマのような精液は、とうとう口中を溢れ、唇の端から流れだす。
 理事長は、だらだらと零れ落ちる精液を手の平で受ける。
 ちんちんを頬張ったまま、手の平を鼻下に掲げる。
 肺を目一杯膨らませ、臭いを堪能する。
 栗の花が、頭蓋で弾ける。
 理事長は、たなごころを窪ませた手の平を振り上げると……。
 そのまま、自らの股間に叩きつける。
 どろどろのまんこを鷲掴み、揉みしだく。
 熱い精液が、熱い膣液に絡め取られ……。
 膣内に吸い込まれていく。
 あぁ。
 気持ちいいでしょうね。
 わたしだったら……。
 うんこ漏らしてるかも。
 プールの床に、黄土色の糞便を高々と盛りあげるの。
 はぁ。
 気分、出過ぎだわ。
 って……。
 なんでわたし、こんな話してたんだろ?
 あ、冷たい」

 ようやく我に返ったらしい先生の足元を、溢れた水槽の水が濡らしてた。

「美里、ストップ。
 水道止めて」

 わたしは、慌てて蛇口を閉じた。


本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「結」 「岩城あけみ」

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は7/13まで連続掲載、以後毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。


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