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放課後のむこうがわ 20

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放課後のむこうがわ 20

「姉妹で、同じ名前のわけないでしょ?
 もちろん、親子でもね。
 それならもう、答えはひとつよね。
 あのあけみは……。
 わたしなの」
「そんな……」
「まだ、信じられない?
 それじゃ……。
 これを見たら、どうかしら」

 先生は、教室の隅に据えられた教卓に身を移した。
 スーツのポケットから鍵を取り出すと、引き出しを開けた。
 引き出しから出てきたのは、木製の箱だった。
 先生は少しおどけた仕草で、小箱を捧げ持っちながら戻った。
 ピアノの上に、小箱をそっと載せると、蓋を開いた。

「これ、あなたに返すわね」

 先生の華奢な指が、箱から布地のようなものを摘みあげた。
 わたしの目の前に、布地がぶら下げられた。

「見覚えあるでしょ?」

 先生の指先が開き、布地がわたしの膝に落下した。
 わたしの身体は、爆弾を渡されたように跳ねあがった。
 布地は、スカートの上で丸まってた。
 広げるまでもなく……。
 それが何なのかわかった。
 あの校舎に、わたしが置いてきたショーツ。
 でも、鮮やかなレモンイエローだったショーツは……。
 すっかり色がさめてた。

「ふふ。
 あれから……。
 14年経つのよ
 ほんとに長かった。

 棚橋さん。
 わたしの話、聞いてもらえるかしら?」

 先生はグランドピアノに片手を掛け、窓の外を遠い目で見ながら、話し始めた。

「わたしも、この学園の卒業生なの。
 入学したのは、14年前。
 この鉄筋校舎に建て替えられる前の、最後の世代ね。
 わたしは、あの木造校舎が大好きでね。
 思い出すのよ。
 小学校の校舎を。
 うちの家庭は、ちょっといろいろあって……。
 小学校のころ、田舎のおばあちゃんに預けられてたの。
 小学校も、そこで通った。
 木造校舎でね。
 裏がすぐ山だった。
 放課後は、その山の中を、薄暗くなるまで友達と駆けまわったものよ。

 でも、中学に入ると親に引き取られて……。
 神戸に移った。
 田舎に帰りたくてしょうがなかった。
 両親とも馴染めなかったし。
 親も、好きで引き取ったんじゃないって態度、隠そうともしなかったから。

 で、中学終えたら、家を出て働きたかったんだけど……。
 見栄っ張りの両親は、そんなこと許してくれそうもなかった。
 そんなとき……。
 歯医者さんの待合室で手に取った雑誌に、この学校のことが載ってたの。
 写ってる木造校舎に、ひと目で引きつけられた。
 でも、写真の説明書きには、その校舎は近々取り壊されるって書いてあった。
 同じ兵庫県の学校だし、壊される前に見に行こうと思った。
 で、記事を詳しく読んでみたら……。
 その学校が全寮制だってことがわかったの。
 校舎が壊されるのは、翌年の夏休み。
 入学すれば、一学期だけだけど、この木造校舎に通える。
 もう、迷いは無かった。

 歯医者さんの受付で、雑誌を貸してもらえないかって頼むと……。
 次月号がもう出るから、差し上げますよって。
 その夜、思い切って両親に相談した。
 雑誌を見せたら、両親はあっさりと認めてくれたのよ。
 その学校が、偏差値の高いお嬢様学校だってことは……。
 後からわかった。
 ここなら、両親の見栄も満足できたってわけね。
 おかげで、試験勉強には苦労させられたけど。

 入学したときにはもう、この鉄筋校舎が出来てたわ。
 授業なんかは、こっちで行われたの。
 でも、木造校舎は残ってたのよ。
 母親も卒業生だって子が言うには……。
 OGから、取り壊し反対の声があがってたんですって。
 思い出の校舎なんだから、当然よね。
 でも、グランドが狭くて、とてもここでの存続は無理だった。
 移築話も、いくつか持ち上がったみたいだけど……。
 まとまらなかったみたい。
 で、結局……。
 夏休み前の創立記念日に、旧校舎への感謝祭を行った後……。
 取り壊されることになったの。
 それまでは、OGたちが名残を惜しむ期間にしたわけ。
 で、使われない教卓にも、毎朝花が飾られ……。
 黒板の文字も、そのままにされてた。
 別れを告げに来るOGのためにね。

 旧校舎への生徒の立ち入りは、いちおう禁止されてたけど……。
 特に、バリケードとかしてあったわけじゃないしね。
 普通に入れたわ。
 やっと再会できた木造校舎と、すぐにお別れになるんですもの。
 残りの時間を噛み締めるみたいに、何度も足を運んだわ。

 そんなときよ。
 ともみさんと出会ったのは。
 彼女は、わたしと会うなり、鞄からロープを取り出したの。
 『お待たせ』って言ってね。
 わけがわからないままに、わたしはうなずいてた。

あとは、あなたの見たとおり。
 放課後の校舎には、訪ねてくるOGもいなかった。
 その校舎で……。
 幾度も逢瀬を重ねた。
 逢瀬の度にともみさんに縛られた。

 ともみさんには、何度も尋ねたわ。
 どこの学校?、って。
 近くでは見かけない制服だったからね。
 でも、彼女は答えてくれなかった。
 しつこく聞いたときには、猿轡を噛まされることもあった。

 そんな2人の逢瀬の日々は、創立記念日を境に断ち切られた。
 旧校舎への感謝祭が行われた翌日、もう校舎はバリケードで囲まれてたの。
 分厚い鉄板みたいな壁で覆われて、どこからも入りこめなかった。

 ともみさんとの連絡手段を持ってないことに、改めて気づいた。
 無理に聞くと、2人の世界が壊れるような気がして、ずっと聞けないでいた。
 今さらながら後悔したけど、ほんとにもう、後の祭りってこと。
 あの制服が、どこの学校なのか……。
 京都や大阪まで調べた。
 でも、どこにも無かったの。

 やがて旧校舎の跡地は整地され、テニスコートになった。
 もちろん、ともみさんは帰って来なかった。
 でも、ともみさんのことを、どうしても忘れられなかったの。
 卒業して、大学に進んでからもね。

 で、この学校にいさえすれば、いつかともみさんが訪ねて来るんじゃないかって思った。
 ともみさんとわたしを繋いでるのは、この学校しかないんだからね。
 教職の資格を取ると、わたしはこの学校に戻って来た。

 この学校の音楽教師になって、もう8年になるわ。
 でもともみさんは、一度も訪ねて来てはくれなかった。
 ともみさんは……。
 わたしの胸の中にだけ棲んでるんだって、近頃やっと思えるようになった。

 そんなときよ。
 転校して来たあなたに出会ったのは。
 背筋が凍るようだった。
 あの時……。
 あの校舎に一緒にいた子だって、ひと目でわかった。

 でも……。
 そんなことあるわけないのよね。
 あれから、14年も経つんだから。
 あの時の子が、同じ姿のまま現れるなんて、ぜったいにあり得ない。
 他人の空似だって……。
 自分に言い聞かせた。

 でも、そうじゃないってことが、つい最近わかったのよ。
 うちの学校ね、来年度から制服がリニューアルされることになったの。
 まだ、生徒には告知されてないけどね。
 こないだ、新しいデザインが、教師にだけ披露された。
 息が止まったわ。
 新しいスカートは……。
 グリーンとネイビーのタータンチェック。
 そう。
 手触りも全く同じ。
 ともみさんが履いてたスカートよ。

 わかったでしょ?
 つまりともみさんは、これから入学してくるのよ。
 この学校にね。
 でも、残念ながら……。
 もうちょっと先かな。
 だって、ともみさんはあなたのこと、知らなかったもの。
 あなたもそうだったでしょ?
 たぶんともみさんの入学は、あなたが卒業した後ね。

 ふふ。
 信じられない?
 でも、間違いないことなの。
 やっと理解できたのよ。
 ずっと不思議に思ってたことがね。
 高校生のともみさんが……。
 どうして、あんなに上手に縄を使えたのかってこと。
 あれはね……。
 わたしが教えるからよ。
 そう、これから……。
 みっちりとね。」

 そう言って、あけみ先生は……。
 スカートを両手で摘み、裾を吊りあげていった。
 ストッキングは、太ももで途切れてた。
 ガーターベルトの無い、オーバーニーストッキング。
 やがてスカートの裾が、股間を越えた。
 そこには、あるべきものが無かった。
 先生は、ショーツを穿いてなかったの。
 剥き出しになった下腹部には、黒い翳りも無かった。
 陰毛が、痛々しいまでに剃り上げられてたわ。
 先生はスカートを、おヘソの上まで捲りあげた。
 股間を中心とした腰回りが、すべて曝された。
 先生が言った「わたしが教えたの」って意味は、すぐにわかった。
 先生の股間には、二重に回された縄が、T字型に喰い込んでたの。
 性器にあたる部分には、大きな結び目が作られてた。
 縄の脇から捲れ出たラビアが、その結び目を咥えてた。
 そう。
 まるで……。
 傷口に盛り上がる……。
 樹木の……。
 肉瘤のように。

おわり

文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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放課後のむこうがわ 19

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放課後のむこうがわ 19

 わたしが夢から醒めたときには……。
 もう、窓からの光が、だいぶ傾いてた。
 一瞬、自分がどこにいるのかわからなかったけど……。
 剥き出しの下半身が、すべてを思い出させてくれた。
 裸のお尻に、鳥肌が立ってた。

 教室を見回しても、ともみさんもあけみちゃんもいなかった。
 今度こそ、置いてかれたみたい。
 誰もいない教室で、下半身裸でいることが、いたたまれなかった。
 誰かに見つかるんじゃないかって、恐ろしくなった。

 わたしは、隠しようもない下腹部を晒したまま階段を駆け降りた。

「あぁ」

 安堵の溜息が、声になって零れた。
 1階の床には、わたしのスカートと鞄が落ちてたの。
 わたしが戻るのを待ってくれてたみたいに。
 鞄はともかく、スカートが無ければ、校舎を出ることさえ出来ないんだからね。
 ほんとにホッとした。
 ショーツは見当たらなかったけど。

 スカートを着けてあたりを見回した。
 でも、あの2人の姿はもちろん……。
 あの2人の持ち物も、何ひとつ残ってなかった。
 わたしを置いて、2人で行っちゃったのかと思うと、切なかった。
 でも、スカートや鞄を置いてってくれた気持ちが、すごく嬉しかった。
 わたし、小学校のころ、虐められてた時期があってさ。
 よく、持ち物隠されたんだよね。

 鞄を抱えて木造校舎を出ると、体育館脇の通用口から新校舎に戻った。
 鍵が掛かってるんじゃないかって心配したけど、大丈夫だった。
 人影のほとんど無い新校舎を駆け抜け、寄宿舎まで一直線。

 その晩は、なかなか寝付けなかった。
 疲れてたはずなのにね。
 ともみさんとあけみちゃん、2人と知り合えた興奮が収まらなかったんだ。
 新しい友だちが出来たっていうより……。
 わたしにとっては、肉親に出会えたみたいなもの。
 そう、“変態”という血を分けた、かけがえのない肉親なんだよ。

 翌日は、放課後が待ち遠しかった。
 もちろん、また2人に会いに行こうと思ってさ。
 終礼のチャイムが鳴ると、真っ直ぐに体育館脇に向かった。
 人通りの絶えたタイミングをはかり、通用口を抜ける。
 踏み段から駆け出したわたしの脚が……。
 止まった。

 無かったのよ。
 木造校舎が。
 確かにきのう、木造校舎のあった場所は、テニスコートになってた。
 わたしは、ふらふらとコートまで歩いた。
 確かに、ここだったはず。
 でも、何度見回しても、何もない。
 まだ部活が始まってないらしく、コートには誰もいなかった。
 テニスボールがひとつ、赤土の上に転がってた。

 いくら何でも……。
 たった一晩で校舎が取り壊されて、テニスコートに変わるわけがない。
 場所を間違えて覚えてたんだって思った。
 記憶が混乱してるんだって。

 それから、校内を探しまわった。
 隅から隅まで探した。
 でも……。
 木造校舎なんて、どこにも無かったの。
 小さなものを探してるわけじゃないんだよ。
 校舎なんだからね。
 見つからないわけ、無いじゃない。

 もちろん、諦めきれなかった。
 翌日も探した。
 その翌日も。
 でも見つからない。
 勇気を出して、新しいクラスメイトにも聞いてみた。
 木造校舎への行き方。
 答えはひとつだった。
 そんなもの知らないって。
 みんなして口裏合わせて、わたしに教えないんじゃないかって思った。
 やっぱり、わたしの友達は、あの2人しかいないんだ。
 探すうちに、どんどんそう思いこんでいった。
 絶対見つけてやるって……。
 意地になった。

 何日探したろう。
 その日の放課後も、木造校舎への入口を探して、校内を歩きまわってた。
 そしたら、体育館脇の通用口あたりで、音楽の先生と鉢合わせしたの。
 ていうか、その先生、わたしのこと待ってたみたいなのよね。
 転校して間もなかったから、音楽の授業を受けたのは、まだ数えるほどだった。
 でも、初めての授業のときから、ヘンな気がしてたんだ。
 わたしのこと、じっと見るの。
 転校生だから、気にかけてくれてるのかなとも思ったんだけど……。
 なんか、粘り着くみたいな視線を感じてね。

 で、わたしは一礼して擦れ違おうとしたんだけど……。
 先生に声をかけられた。

「棚橋さん?
 だったわよね」
「はい」
「何かお探し?」
「い、いいえ。
 別に」
「それじゃ、少しいいかしら?
 お話ししたいことがあるの。
 音楽室に来てくれない?」

 気が進まなかったけどね。
 転校早々、教師に楯突くわけにもいかないし……。
 渋々、後をついて行った。

 音楽室の扉を開けると、中は真っ暗だった。
 窓に緞帳が下がってたの。
 暑かった。

「今開けるわね」

 先生は、教壇に近い緞帳を、一面だけ開けた。
 窓の外から西日が射して、床材の木目に伸びた。
 新しい鉄筋校舎だったけど……。
 音楽室だけは、床も壁も、木製だったんだよ。

 先生は、窓も少しだけ開けた。

「あんまり、風入らないわね。
 少し暑いけど、我慢して。
 寮に帰ったら、お風呂入れるでしょ?
 あ、そこ座って」

 先生は、ピアノ椅子を指差した。
 グランドピアノの前に据えられた椅子。
 一瞬、試験でもさせられるのかと思った。
 でも違った。

「部活とか、決まった?」
「いいえ」
「よかったら、写真部に入らない?
 わたしが顧問をしてるの」
「はぁ」
「どうやら……。
 わたしのこと、覚えてないようね」

 わけもわからず、先生を見上げた。

「それじゃ、これならどうかしら?」

 先生の両手が、顔の脇まで上がると……。
 メガネのセルフレームに添えられた。
 フォックス型の黒セルだった。
 先生は、メガネをゆっくりと外した。

「あ!」
「やっと、気がついてくれたみたいね」

 メガネフレームの外れた顔は、つるんとした卵みたいだった。
 そう、その顔はまさしく、あの「あけみちゃん」にそっくりだったの。

 でも、木造校舎で見た「あけみちゃん」は、間違いなく同年代の子だった。
 それに対し、目の前の先生は、どう見ても二十代後半……。
 ひょっとしたら、もっといってたかも。

「会ったでしょ、この顔に?
 木造校舎で」

 わたしは、うなずくしか無かった。

「もっとも、年齢は違うけどね。
 あの子、誰だと思う?」
「妹さん、ですか?」
「ハズレ。
 あの子の名前、覚えてる?」
「あけみ……、ちゃん」
「そう。
 そしてわたしの名前は……」

 先生は、扉の脇を指差した。
 そこには、火元責任者を表示するプレートが掛かっていた。
 プレートに書かれた名前は……。

【岩城あけみ】

第二十話へ続く

文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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放課後のむこうがわ 18

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放課後のむこうがわ 18

 このあたりからは、いっそう記憶が混乱してるの。
 ともみさんが、あけみちゃんのお尻を覗きこんでるんだけど……。
 いろんなシチュが、ごっちゃになってる。
 ほんとに見たことなのか……。
 わたしが頭の中で作り上げた映像なのか、はっきりしないのよ。

 あけみちゃんが、机にお腹を伏せてるシーンも見た。
 机に被さるようにお腹を預けてるんだけど……。
 なぜか、制服の上着を着てるのよね。
 ひょっとして、綿棒の前のシーンなのかな?
 はは。
 こんなこと聞かれたって答えられないよね。

 で、制服の上着は着てるんだけど……。
 もちろん、下は丸出しのまんま。
 上着の紺色と、ハイソックスの紺色。
 2つの紺色の間は、真っ白な肉色。
 その格好であけみちゃんは、両足首を縛られてた。
 机の前に垂れた両手首からも、縄が伸びてる。
 ともみさんは、あけみちゃんの真後ろにしゃがんでる。
 顔のすぐ前が、あけみちゃんのお尻。
 ともみさんの右手の指先が、お尻の割れ目をなぞってる。

「ふぅぅぅん」

 あけみちゃんが、顎を仰け反らせるたび……。
 真っ白な尻たぶが絞られて、おおきな窪みが出来た。

「あけみ……。
 指、入れてあげようか?」
「あひぃ」

 あけみちゃんは、髪を振り乱しながらうなずいた。

 ともみさんの指が、いったん尾骨のあたりまで上がり……。
 ゆっくりと割れ目を下りていく。
 指が止まった。
 あけみちゃんの身悶えも止まった。
 懸命に身じろぎを我慢してるみたいだった。
 頬が微かに痙攣してる。

「ぎゃん」

 ともみさんの指先が消え、拳が尻たぶまで届いてた。
 あけみちゃんは全身を硬直させ、太腿に腱の筋を走らせた。
 両目はいっぱいに開かれ、眼球が零れ落ちそうだった。
 代わりに、口元からは泡が噴き零れた。
 机の脚が、ポルターガイストのように踊りだす。
 激しく痙攣しながら、あけみちゃんは意識を飛ばした。

 ともみさんが、ゆっくりと起ちあがった。
 スカートを脱ぎ落とす。
 もちろん、ショーツは穿いてない。
 スクールベストの下に、剥き出しのお尻が張り詰めてた。

 上は普通に着てるのに、下半身は剥き出しの女子高生が2人。
 ひとりは机に突っ伏し、泡を噴いてる。
 もうひとりが、その上にのしかかる。
 両膝を大きく割り、剥き出しの下腹部を寄せる。
 突き出たお尻に、股間を密着させた。
 両手で、張り出したお尻を抱える。
 腰を振り始めた。
 何をしているのか、はっきりとわかった。
 というより……。
 いつの間にか、わたしの意識に入れ替わってたみたい。
 わたしは、勃起した陰核を、柔らかな臀部に摺りつけた。
 動物のように尻を振った。
 無数の目が、わたしを囲んでるように思えた。
 咆哮したいほどの悦びが、脊髄を突き上げた。
 俯せていた顔が、わたしを振り仰いだ。
 それは……。
 あけみちゃんのようにも……。
 ともみさんのようにも……。
 いや、わたしのようにも見えた。
 わたしは、その顔に微笑みかけた。
 顔の口元が動いた。
 何て言ってるんだろう。
 そうか、わかった。

「かけて。
 顔にかけて」

 そう言っているのだ。
 わたしは、机を回りこんだ。
 片足を机にあげ、股間を突きつける。
 生首のように頭を抱え、照準を合わせた。

「出る」

 あけみちゃんのような、ともみさんのような、わたしのような顔に向けて……。
 思い切り、放出した。
 あれは、おしっこっだったのだろうか。
 それとも、膣液?
 あるいは……。
 あのときだけ、射精できたのかも知れない。
 だって、股間の前の顔が……。
 瞬く間に白濁してったんだもの。
 糊に埋もれたような顔の中で、口元が微笑んだ。
 刹那、場面が転換した。

 あけみちゃんは、いつの間にか全裸になってた。
 でも、紺のハイソックスと靴だけは履いてたの。
 その姿は……。
 完全な裸より、ずっとずっとイヤらしかった。
 イヤらしいオブジェ。
 そう。
 あけみちゃんは、生きながらオブジェになってた。
 不思議な格好だった。
 両足を揃えて立ってるんだけど……。
 上体を、大きく前に倒してるの。
 ていうか、ほとんど二つ折りだね。
 おっぱいが、太腿にくっついて潰れてた。
 膝下にぶらさがった頭から髪が垂れ、床を掃いてた。

 その姿勢で、あけみちゃんの身体には縄が打たれてたの。
 二つ折りの背中と太腿を束ねる縄。
 肩から伸びる両腕は、膝脇を通って後ろに回されてた。
 その両手首を戒める縄。
 もう一本の縄は、揃えた足首を何重にも締めあげてる。
 でもね。
 そんな苦しい格好をしながら……。
 あけみちゃんの面差しは、微笑を湛えてるようにさえ見えた。
 日本史の教科書に載ってた仏像みたいだった。
 どうしてあんな顔してられるんだろうって、不思議に思えた。
 でも、そのわけは、すぐにわかったの。
 後ろから、ともみさんが見てるからだって。
 横から見てるわたしには見えなかったけど……。
 二つ折りになるほど上体を倒してるんだから、後ろからは肛門まで丸見えだったはず。
 肛門から性器までを、ともみさんに晒してる安心感……。
 それが、あけみちゃんの顔を、仏さまみたいにしてたんだと思った。
 でもね。
 ともみさんの姿は、どこにも見えないのよ。
 両手首と両足首を戒めた縄が、真後ろに伸びてるんだから……。
 その縄を握るのは、ともみさんのはずなんだけど。
 でも、姿が見えない。
 縄の先は、中空に溶けこむように消えてた。

 じゃあ、あけみちゃんはなぜ、安心しきった顔をしてるんだろう……。
 そう思ったとき、あけみちゃんが僅かに身じろぎした。
 縄目が、ひとりでに締まったみたいに思えた。
 でもその瞬間、あけみちゃんは、口角を上げて微笑んだの。
 それで、すべてが腑に落ちたっていうか、あぁ、って感じで呑みこめた。
 ともみさんは、あけみちゃんを戒める縄になってたんだって。
 どうして、そんな有り得ないことを納得できたのか不思議なんだけど……。
 やっぱり夢の中の理屈なんだろうね。
 そう。
 あけみちゃんと、縄になったともみさんは交合してたのよ。

 わたしの想像が正しいことを裏付けるように……。
 縄はひとりでに解けると、床にわだかまった。
 あけみちゃんの身体が、床に沈んだ。
 身体ごと差し出すように、伸びた縄に沿って身を横たえた。
 縄に添い寝するみたいだった。

 それからの光景は……。
 まさに、人と縄とのセックスだった。
 縄は、自ら身悶えながら、さまざまに形を変えた。
 人はそれに応え、身体をくねらす。
 真っ白い肌に……。
 焼き鏝があてられるように、縄目が刻まれていく。

「あぁ」

 人が、吐息を漏らした。
 縄が、股間に潜りこんでた。

「はぅぅ」

 縄が、股間で張り詰めた。
 縄目が、性器に食いこんだ。

「はぅっ。
 はぅっ」

 人は、海老のように身を折りながら、激しい呼吸を始めた。
 半眼だった目が、大きく見開かれてた。

 いつしか、わたしも縄になってた。
 もう一本の縄と撚れ絡みながら、さらに白い肌を求めた。
 床板を這い回り、紺のソックスに巻き上がる。
 太腿を戒めながら、競うように股間に潜りこむ。
 泥濘の中で、張り詰める。

「あぎ」

 人が、断末魔を噴き零した。
 2本の縄は、容赦なく責め上がる。
 痙攣する下腹に、鮮烈な縄文が刻まれた。

「がっ」

 灼熱の火柱が、人の脊髄を吹き抜けた。
 人は、一瞬にして空洞となった。
 刹那……。
 撚れ絡む2本の縄も燃え尽き……。
 崩れ落ちた。

第十九話へ続く

文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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放課後のむこうがわ 17

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放課後のむこうがわ 17

 あけみちゃんの背中が、教卓を離れた。
 歩き始めた幼児みたいな足取りで、2、3歩あゆんだ。
 でも、あっという間にバランスを崩すと、上体を捻りながら沈んだ。
 まるで、床に吸いこまれるスパイラルみたいだった。
 でも、微かに残った意識が、上体の姿勢だけは保ったみたい。
 あけみちゃんは、教卓の側面に背中を凭せ、しゃがみこんでた。
 瞳は上目蓋から落ち、宙に泳いでた。
 胸が大きく起伏してる。

「危なかったね。
 上体縛られたままひっくり返ったら、可愛い顔に傷がついちゃうところよ」

 ともみさんは、そんなあけみちゃんを尻目に、机をひとつ動かしてた。
 天板に金属パイプの脚が付いた、生徒用の机。
 それを柱の前に据える。
 この教室の中にはね、柱が何本か立ってるの。
 20センチ角くらいの太い柱。
 最初からこういう設計なのか……。
 それとも、後から補強されたのかもね。
 上半分は白く塗られてたけど……。
 木製の柱だと思う。

 ともみさんは机を、その柱にぴったりとくっつけた。

「あけみ。
 こっちおいで。
 診察台を作ってあげたから。
 これから、あけみのヤラシーまんこを、診察してあげます」

 あけみちゃんの表情が、明らかに輝いた。
 ともみさんの仕草を追ってた瞳が、息づくように膨らんだ。
 あけみちゃんは床に両膝を突くと、懸命に起ちあがった。
 後ろ手に縛られた上体を振りながら、机の脇まで歩んだ。

 あけみちゃんは机の天板にお尻を載せ、自ら迫りあがろうとしたけど……。
 上体を縛られたままじゃ、無理だった。

「ひぃぃぃ」

 もどかしさが、口をついて漏れ出た。

「あわてないの。
 手伝ってあげるから」

 ともみさんが、あけみちゃんを抱えるように机に載せた。
 背中を柱に凭せかける。
 尾骨が天板に着くほど、お尻は前に流れてる。

「それじゃ、患者さん。
 診察の姿勢を取ってください。
 脚を上げるのよ。
 ほら、赤ちゃんがオシメ替えてもらう格好」

 あけみちゃんの両腿が、胸前まであがった。
 膝は二つに折り畳まれ、靴底は天板まで下りてた。

「どうも安定が悪いなぁ。
 落っこちそうだ。
 固定が必要ね」

 ともみさんの片手には、ロープが握られてた。
 どこから出したんだろう。
 ほんとにマジシャンみたい。
 ていうか、その時のともみさんは、全能の人だったのかも。
 手の平を開けば、欲しい物が向こうから飛びこんでくる、みたいなね。

 ともみさんは、あけみちゃんの上体を柱に縛り付け始めた。
 ブラウスと縄が擦れるキュルキュルという音が、まるで宙に鳴る鞭のように聞こえた。
 たちまち縄は、あけみちゃんを括りあげた。
 両腿にも縄が掛けられ、上体と結ばれた。

「はい、出来上がり。
 あけみ、嬉しい?」

 あけみちゃんは、ともみちゃんを見上げながら、一生懸命うなずいた。
 瞳は、憧れるように輝いてた。
 主人を見上げる子犬みたい。
 シッポがあったら、千切れるほど振ってたかも。

「でも、その姿勢って……。
 自分じゃ、どうすることも出来ないんだよ。
 気持よくなろうとしたら……。
 ちゃーんと言葉にして、お願いするの。
 ほら。
 もう、机にお汁が垂れてる。
 さぁ、どうして欲しいの」
「弄って。
 弄ってください」
「どこを?」
「おまんこ」
「はしたない子ね。
 襞々が捲れ切ってる。
 陰核が、鼻筋みたいに持ち上がってるよ。
 鼻の頭を、ちょいと潰してやったら……。
 あっという間に、白目剥いちゃいそうだね。
 でも、そんな簡単にはイカせてあげないから。
 まずは、診察。
 おまんこ測定」

 ともみさんは、さっきの長い定規を握ってた。
 机の前に、しゃがみこむ。

「何センチあるかな?」

 ともみさんは、あけみちゃんの股間に定規を押しあてた。

「あひぃ」

 あけみちゃんの顎が上がり、頭頂が柱を擦った。

「えーっと。
 5センチ……。
 4、5センチかな?
 これって、標準なのかな?
 わたしのは何センチだろ?」

 ともみさんは起ちあがると、スカートを捲りあげた。
 もちろんその下は、何も穿いてない。
 張り出た腰骨に夕暮れの光が浮いて、産毛まで数えられそうだった。

 ともみさんは、自らの股間に定規をあてた。

「あけみ。
 目盛り読んで」

 あけみちゃんは眉に皺を寄せて、ともみちゃんの股間を凝視してる。
 かなり目が悪いみたい。

「4センチ……、くらい?」
「頼りないね。
 ま、ミリまでは見えないか。
 だいたいおんなじってとこね。
 でも……。
 おまんこ剥き出すと、どうしてこう気分出るんだろ。
 弄りたくて堪らなくなるわ。
 ほら、陰核までパンパン。
 見える?」

 ともみさんは、指先で恥丘を引き上げながら、股間を突き出した。
 あけみちゃんの視線は、レーザー光のように一点を灼いてた。
 ともみさんの陰核が、溶け出すんじゃないかって思えるほど。
 そんなあけみちゃんの顔を、ともみさんは口角を上げて見下ろしてた。

「あんまり焦らすのも可哀想ね。
 じゃ、とりあえずサイズ測定はこれでおしまい。
 それでは……。
 お待ちかねの、触診に移ります」
「ひぃぃぃぃ」
「患者さん。
 はしたない声出さないでください」

 ともみさんは、再び机の前にしゃがみこんだ。
 あけみちゃんは、懸命にお尻を迫り出してる。

「ほんとにヤラシイ陰核。
 まさしく勃起してるんだからね。
 陰核の皮が、ヨットみたいに帆を張ってる。
 悪い子。
 そういう子の頭は、ちょっと叩いてあげようか。
 ひょい」
「あぎ」

 あけみちゃんのお尻が跳ねあがり、机の脚が騒々しいステップを踏んだ。

「ちょっと反応良すぎ。
 指でグニグニしたら、あっという間だね。
 ダメよ。
 すぐイッちゃ」

 ともみさんは、引っこめた人さし指を、宙に立てた。
 そのまま、自分の鼻に引きつける。

「くさーい。
 メスの匂いがプンプンする」
「ひぃぃぃぃ」
「これは、キケンな液体ですねー。
 指が溶けちゃいそう。
 掃除が必要みたいなので……。
 これを使いましょう」

 スカートのポケットを探ったともみさんの指には、小さな白い棒が摘まれてた。

「わかりますね?
 綿棒です。
 でも、普通の綿棒じゃないのよ。
 レンズクリーニングの専用品」

 ともみさんは、綿棒を胸前に掲げた。
 まるで、小さな灯し火みたいに。
 あけみちゃんの瞳は、その灯火に焦点を結んでた。
 ちょっと寄り目になるほどにね。

「クリーニングしますよ」

 ともみさんの胸元が、机にくっついた。
 もう、ともみさんの顔のすぐ前が、あけみちゃんの股間だった。
 綿棒を持たない方の手が、宙に弧を描いた。
 あけみちゃんの瞳が、軌跡を追う。

「あひゃ」

 ともみさんの片手は、股間に着地してた。

「包皮の裏側には……。
 恥垢というキタナイものが溜まりがちです。
 そこを、入念にお掃除しなくちゃなりません。
 まずは、包皮を剥きましょう。
 むぎゅー」

 股間に宛てがわれたともみさんの指が、反りながらすぼまった。
 指の狭間から、あけみちゃんの陰核が突き出てた。
 真っ赤な色。
 子犬のおちんちんみたい。

「悪い一つ目小僧ですね。
 め」

 綿棒の頭が、陰核を突いた。

「わひぃ」

 あけみちゃんの膝から下が跳ねあがった。
 紺のハイソックスが宙を掻き回す。

「はしたないですねー。
 お尻の穴まで丸見えよ」
「見てー。
 あけみのお尻の穴、見てー」

 あけみちゃんの両脚が、コンパスみたいに開いた。

「ひくひくしてる。
 カメラの絞りみたい。
 見つめてると、吸いこまれそうだよ」

第十八話へ続く

文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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本作品のモデル「岩城あけみ」の緊縛画像作品はこちらからご購入可能です。

放課後のむこうがわ 16

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放課後のむこうがわ 16

 目が醒めたのは、どれくらい後のことだったろう。
 意識を失ってすぐみたいな気もしたし……。
 すごく時間が経ったみたいな気もした。

 わたしがいたのは、階段を上りきったとこ。
 あの2人の姿は見えなかった。
 校舎は、しんと静まり返ってた。
 2階の廊下にも、大きな窓が続いててね……。
 そこから射しこむ午後の光が、床板を暖めてた。
 光がさらさらと降り積もる音が、聞こえてくるみたいだった。

「え?」

 わたしは、ほんとに音を聞いたみたいに思って、耳を澄ませた。

 でもそれは、人の声だった。
 もちろん、あの2人の声。
 声は、光の射しこむ窓の向かい側、教室の中から聞こえてきた。
 2人に置いて行かれたんじゃないかって思ってたけど……。
 そうじゃなかった。
 2人は、まだいたんだ。

 わたしは、声のする教室に向かった。
 真っ直ぐ歩いてるつもりなのに、脚元が定まらない。
 夢の中を歩いてるみたいだった。
 見下ろす両脚は、付け根まで剥きだし。
 スカート穿いてないんだから……。
 さっきまでの出来事は、夢じゃないはず。
 でも、交互に歩んでいく両脚を見下ろしながら……。
 自分の脚じゃないように思えた。
 やっぱり、半分夢を見てたのかな。
 実はね。
 それからの記憶は、はっきりと時系列が繋がってないんだ。
 水に浮かぶ泡みたいに、ところどころ顔を出す感じ。

 2人の声は、だんだん大きくなってくる。
 もちろん、わたしの方が近づいてるからだけど。
 教室の扉は、開け放たれてた。

 目に飛びこんで来たのは、大きな窓。
 木桟で区切られたガラスが、一面の天井までを覆ってた。
 窓の外には、裏山の緑がのしかかるように見えた。
 窓の上下は3段になってるんだけど、一番下の段だけ、磨りガラスなの。
 あれはたぶん、授業中に窓の外が見えないようにしてるんだね。
 だって、あんなに山が近くに見えたら、気が散っちゃうもの。

 外は晴れてたけど……。
 陽の光は、窓から射しこんでなかった。
 たぶん、そういう方角になるように、教室が設計されてたんだと思う。
 天井まである窓から陽が射しこんだら、授業にならないもんね。

 その窓硝子を背に、あけみちゃんは立ってた。
 でも、窓に背中を付けてたわけじゃないの。
 窓の前に、木製の教卓が置いてあったんだ。
 そこにお尻を凭れるようしにて立ってた。
 ヘンよね?
 なんで、窓に向いて教卓があるんだろう。
 で、黒板の方を見ると……。
 そこにも、ちゃんと教卓があるのよ。
 どちらの教卓の上にも、ガラスの花瓶に花が生けられてた。
 まるで、先生が2人いるみたい。
 でも、一人の先生は、窓の外に向かって授業をしてる。
 きっとさ……。
 その先生の授業は、夜にあるんだよ。
 で、窓の外には、この世のものでない生徒が集まってる。
 なんてね。
 もちろん、これは冗談だけど。
 でも、いろんな想像をかき立てられる、不思議な教室だった。
 生徒の机だって、整然と並んでないんだ。
 てんでんばらばらに散らばってた。
 テレビで、山の分校みたいな教室が映されることがあるでしょ。
 複式学級みたいな。
 あんな雰囲気だね。

 で、あけみちゃんだけど……。
 窓に面した教卓にお尻を預け、少し前かがみで立ってる。
 あられもない姿で。
 下半身は、もちろん裸のまま。
 でも、もう股間に縄は渡ってなかった。
 両股は内股気味に閉じてるから、性器までは見えないけど……。
 縦長に整えられた陰毛は、はっきりと見てとれた。

 上半身は、上着を着てなかった。
 ブラウスだけ。
 ボタンはすべて外され、前身ごろが大きく開いてる。
 ブラが、胸下に引きおろされてて……。
 乳房が丸見えだった。
 その乳房を、上下の縄が潰してた。
 上着を脱がせて、また縛りなおしたってことだよね。
 その縛った主は、背中を見せて立ってた。
 もちろん、ともみさん。
 ともみさんの格好は、さっきと変わらない。
 スクールベストまできっちりと着け……。
 タータンチェックのスカートも、ちゃんと穿いてる。
 もっとも、その下はノーパンだったろうけど。

「どうしたの?
 そんな前かがみになって」

 ともみさんの声。
 でも、あけみちゃんが、腰を折るように屈んでるのは、無理も無いのよ。
 ともみさんは、長い定規を持ってた。
 厚いプラスチックの、透明な定規。
 50センチくらい測れそうな大きさだった。
 その定規の先が、あけみちゃんの股間に届いてるの。

「あぅぅ」

 あけみちゃんのうめき声があがった。
 厚い定規が撓んでた。
 股間にあてられた先っぽには、大きな力がかかってるはず。

「あふぅ」
「イヤらしい子ね。
 そんな顔して」

 あけみちゃんは眉を歪めてた。
 でも、それが苦痛を訴える顔じゃないことは、遠目からもわかった。
 閉じた内腿を、しきりに摺り合わせてる。
 きっと内腿には、膣液が伝ってたんじゃないかな。

「あけみがイヤらしー子だってことは、誰が見たってわかるんだよ。
 このおっぱい見たらね」

 ともみさんの定規が持ち上がり、あけみちゃんの乳房を小突いた。

「ひぎっ」

 あけみちゃんの身体が、スタンガンを当てられたように跳ねた。
 閉じられてた両腿が、左右に離れた。
 ナメクジの這ったような跡が、内腿に光って見えた。

「ほら、これ」
「あぁっ、あぁっ」

 ともみさんの言うことは、よくわかった。
 乳首が、ビンビンに起ってるの。
 綺麗な肉色の乳首なんだけど……。
 乳輪ごと持ち上がってた。

「ひぃぃぃ」

 食い縛った唇を割り、あけみちゃんの声が漏れた。
 定規の先が左右に振れ、乳首を嬲ってた。
 あけみちゃんは、懸命に内腿を擦り合わせてる。

「定規でイクつもり?」
「指で……。
 指で触ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「ダメー。
 定規でイキなさい」

 定規は乳首を離れ、宙に持あがった。
 その軌跡を、あけみちゃんの目線が縋るように追った。
 目線を振り切るように、定規が、タクトの軌跡を描いて振りおろされた。

 パーン。

 森に響く銃声みたいに聞こえた。

「あぎゃっ」

 定規の先が、あけみちゃんの乳首を潰してた。
 あけみちゃんの顎が落ち、洞穴みたいな口蓋が覗いた。
 両目は大きく見開いてる。
 瞳が、上目蓋に半分隠れるほどせり上がってた。

「ほんとにイッちゃった?」

 あけみちゃんが、細かくうなずいたように見えた。
 でもそれは、ともみさんの問いに答えたわけじゃないみたい。
 あけみちゃんの上体が、大きく前傾した。
 口の端から、涎の糸が床まで伸びた。

第十七話へ続く

文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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