M女の通信記録1

【杉浦則夫と文通をするM女の通信記録】

考えがうまくまとまらないですが・・・

美醜ではなく美と哀ですが

緊縛って緊縛そのものでは存在しないような。昔の拷問ですから、何かしらの罪があって罰としての緊縛なのでは。
私が時々考えるのは、例えば不貞を働いてしまった女性が罰として見世物的に縛られているとします。女性は不貞が周囲の人たちに知られるのも恥ずかしいし、見世物になっているのも恥ずかしい。恥ずかしさに耐えられず、身をよじったりしている姿は決して醜くはないとおもいます。むしろ女性の曲線に美しさがあると思 います。  
周りでは、縛られたのを笑いながら見ている人達がいるかのしれません。不道徳的なことをしてしまったのですから。中には、哀れんだ視線を投げる人もいると思います。縛られている人は、おそらくそんな状態でも濡れてしまうのでは・・・(私の勝手な考えです)
私の思う<哀>は周囲からみた哀れと、縛られて見世 物になってまでも性的な興奮を起こしてしまう哀れな性、ですかね。
やっぱり文章は苦手ですね・・・

私も縛ってもらうときは、一呼吸して罪人になりますよ。申し訳ございません・・・と囁いて。
そのほうが気持ちがより一層入っていきます。罪人になれば、死が近くにあるような気がします。

先生、私の意味不明な世界、理解できないですよね?
結局、私は一人の世界がいいのでは?

川上ゆう 撮影後記

昨年末といっても1週間前に緊縛桟敷と三和出版の共同で写真、VTRを2日にわたっての撮影を終えました。
川上ゆうとは一年ほどの間をおいての撮影である、そのあいだも相当に忙しく撮影をしているようだ、ゆうは今回の現場に、いま女の子のあいだで人気の一眼レフカメラオリンパスペンを持参で、ゆくゆくは現場のセルフポートレイトをもとに写真をまとめてみていと意欲的である。

意欲というめんでは撮影にのぞむ意欲の強さは平沢里菜子を超えつつある、石抱き刑では一枚の石の重さが5kgほどの石をそろばん板の上に正座して4枚も重ねる刑罰、脚に錘をつけた木馬責めを10分、駿河問い責めに5kgの石を腰にさげ2、3分の責めと私も鬼と化して責めてみた、さすがに駿河問い責めシーンの終わったときには本当にその辛さをこらえきった自己陶酔と辛さでおお泣きをしてしまった、それにつられてスタッフもいつになくおろおろと心をかき乱されて感動の涙を流さんばかりで「よくやった、よくやった」ゆうをなだめる姿もこんな現場の一縷の花か。

いまさらながらこの刑罰に縛りの根があるとおもいをめぐらせていた。

緊縛桟敷キネマ館 にて動画DVD付き写真集を発売開始
写真と動画コンテンツの単品販売は現在発売時期未定です。
杉浦則夫緊縛桟敷 より原稿掲載