450日の緊縛記録 表紙-撮影後記

美帆
2010年12月に最初の1枚を撮ってから、今日まで私の元には7000枚以上の画像があります。
当初は単に写真をとるだけでした。次第に枚数が増え、「世界で1冊だけの写真集を作ろう」ということが、気が付くと「電子ブックを作ってみよう」と事が進んでいました。
「先生と一緒に作品を作りたい」そんな想いで電子ブック製作に快諾したものの、どのようなものか私の中では全然分からず、想像もできなかったです。“とりあえず、文を書け”、そう言われて書いてみても、先生が納得するような文など書けず、何度も書く気力を無くしていました。文章力のない私にとって、心を動かすような文を書くのは難問でした。そのうえ、縛られている時の心の動きを…と言われても、記憶が無いのですから。画像を見て、必死でその時を頭の中に描き、書くしかなかったです。
電子ブックの画像を見て、文を読んで、先生と私の縄への想いを感じていただければ…と願っています。 
いつの日か、この電子ブックの画像を見ながら、皆様と談笑ができたら……素敵ですね。

杉浦則夫
この写真集は縄の拘束を愛しそれに酔いそれなくしては禁断症状をおこす美帆に体ごとあずけてみたら私にもなんらかの知るものがあるだろうと始めて1年半程も過ぎた。始めてからの数ヶ月の写真はなんら発表するつもりもなくおたがいの好き勝手を要求しあい写真にしていた。私は写真として面白いもの、それは黒髪の乱れの美。美帆はより強い縄目の責めを要求する喧嘩の絶えない450日。それがある時を境に発表する方向にむかった、そんな甘い態度でものが出来るのかとの疑問は残るが撮影をしおえた内から納得のできる写真を選び積み重ねて構成してみて「和室編」を完成としました。

杉浦則夫プライベート緊縛写真

先日の奈加あきら縛師の縄の会に呼ばれ最後のおつかれ懇談のさい、参加者の人から
「今月発売のマニア倶楽部に掲載された杉浦さんの写真は本当に二人だけで写真を撮っているのか?というのはあなたにあのような縛の技術があるとは思えなく今われわれのマニアの間で大変な議論になっていますから本当のところを教えて下さい。」との質問がありました。
掲載写真はおもに新宿の歌舞伎町のはずれにあるラブホで二人で撮り始めて1年あまりになる写真の一部です。
マニア倶楽部の掲載写真にはおとぎ話のようなキャプションがありましたが、せっかくドキュメンタリーに撮ったものをあのような文章を添付されてはまったく迷惑である。
この写真は私としては初めての試みでありまだ制作途中にあり、美帆の随想記をくわえて4月頃に桟敷の電子ブックとして発売したく今後も撮影をすすめていきます。
今の時期に美帆は伊藤晴雨がとったような雪中の写真を撮りたいとわたしを困らせている、どなたか関東で民家の軒下で雪のあるロケーションを貸してくださいませんか?



緊縛桟敷キネマ館

数ヶ月前から制作を開始していたデジタルコンテンツダウンロードサイト(動画や写真、電子書籍等をダウンロード購入するサイト)がようやく形になってきました。
公開に向け、既に三本の作品(いずれサンプル公開があると思います)の動画撮影を終えて編集作業も進み、川上ゆうさんのDVDスピンオフ作品「縄ふんどし」も同時公開する予定です。

このサイトの主旨として
杉浦則夫の作品を販売しているページはありますが、「杉浦則夫の作品を簡単に購入してすぐに見ることが出来る」が、出来ないのが状態です。
まずは「簡単に買えてすぐに見れるサイトを作る」から、動画コンテンツへの参入、iPadの登場で電子書籍の取り扱い等、携帯コンテンツへの配信と、より幅広く深く簡単に楽しんで頂けるような緊縛チャンネルを作ろうと制作に取り組んでおります。皆様のご期待に応えるようなサイトをご用意出来るよう頑張りますので、もうしばらくお待ちください。

改めてのお礼
銀行に振り込んで振込を確認して、IDとパスワードを発行して、ようやく見ることが出来る。こんな煩雑な販売方法で、文句一つ言わず購入を続けて頂いた愛好家の皆様に改めてお礼申し上げます。
– 杉浦則夫写真事務所スタッフ –

緊縛桟敷キネマ館 にて発売中