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「ダメー。
 まだイカせてあげない。
 そうだ。
 この写真、アシスタントさんにも見てもらわなきゃ」
ともみさんが、写真を翳しながら近づいてきた。
「ちょっと、アシスタントさん。
 ずっとそのままの恰好なの?
 縛られても無いのに。
 こちらも、とんだド変態ちゃんだね。
 ほら。
 どう?
 あけみの晴れ姿。
 綺麗でしょ」
 ほんとに綺麗だった。
 でも、綺麗なだけに……。
 脚の付け根は対照的だった。
 ヒダヒダが捲れて、ピンク色の中身まで見えてた。
「うわ、凄い。
 今、溢れたよ。
 ゴボッて。
 お尻まで垂れてる。
 悪い子ですねー。
 そうだ!
 お仕置き、忘れてた!」
 ともみさんは身を翻した。
 わざとだろうけど、思い切り身体を回したから……。
 スカートが舞い上がった。
 引き締まったお尻が、尾てい骨まで見えた。
 ともみさんは、あけみちゃんの脚元まで戻るとしゃがみこみ……。
 すぐにわたしの元に取って返した。
「これこれ。
 そもそも、これを出そうとしてたんだよ」
 手に持ってたのは、タンポンだった。
 ともみさんは、剥がしたセロファンをスカートのポケットに入れた。
 床に捨てなかったのを見て、躾のいい学校なんだなんて、ピント外れなこと思ってた。
 ともみさんは、タンポンのヒモを持ってぶら下げた。
 タンポンは、指先を支点にして、くるくると回り出した。
 人工衛星のおもちゃみたい。
「どこに入れてあげようかな?」
わたしは目で訴えた。
「そんな目をしてもダメー。
 ちゃーんと声に出さないと、わかりません。
 ひょっとして、鼻の穴?」
懸命にかぶりを振った。
「それじゃ、どこかなー?」
 そう言いながら、ともみさんは、わたしの脚元にしゃがみこんだ。
 スカートの裾が、緞帳のように床を掃いていた。
 その幕前には、真っ白く尖ったお尻。
 そして……。
 無毛の股間が開いてた。
 まさしくそこは、開いてたの。
 ヒダヒダが捲れて、おしっこの穴まで見えた。
 もちろん、洞穴みたいな膣口も。
 ともみさんは、そこをヒクヒクと動かしてみせた。
「こんな格好してると、うんこ出そうだわ。
 そうそう。
 アシスタントさんは、この校舎のトイレ、使ったことある?
 無いの?
 一度使ってごらん。
 トイレ……。
 っていうか、あれは“お便所”だね。
 臭いの。
 長年、この校舎を使ってきた女子高生たちの……。
 おしっことおりものの臭いが、染みついてるんだろうね。
 いくらお掃除しても、消えないんだよ。
 もう、あの臭いに包まれただけで、気が変になる。
 臭いトイレって、どうしてあんなに興奮するんだろ。
 オナニーしないでいられないのよ。
 あぁ。
 想像したら、ますますヘンな気分になってきた」
 ともみさんは、腰をうねらせた。
 洞穴のような膣口から、水飴みたいな雫が伸びて……。
 床まで届いた。
「いかんいかん。
 まーた、お仕置き忘れてた。
 さて、このタンちゃん……。
 どこに入れてほしいのかな?
 ひょっとして……。
 耳の穴?
 ……には、入らないよね」
 ともみさんがぶら下げて回すタンポンが、だんだん下腹部に移ってきた。
 やがてそれは、陰毛の上でくるくる回り始めた。
 まるで、着陸場所を探してるように。
 わたしは、股間を突きあげて訴えた。
「入れてほしい?」
懸命にうなずいた。
「そう。
 入れてほしいの。
 でも、ダメー。
 だってそれじゃ、お仕置きにならないじゃない。
 ふふ。
 実は……。
 入れてあげないのが、お仕置き。
 どう?
 焦らされて切ないでしょ?」
「してぇぇぇぇぇぇぇ」
 突然、声が聞こえた。
 わたしの声じゃないのよ。
 でも、自分の口が勝手に叫んだように思えた。
 わたしの気持ちそのままだったから。
 叫んだのは、もちろんあけみちゃん。
ともみさんは、わたしの顔を覗きこみ、口角を大きく上げて微笑んだ。
「どうやら、あっちの子が限界みたい。
 あんな声出されたら、外に聞こえちゃうわ。
 ちょっと黙らせてくるから……。
 このままじっとしてるのよ。
 いい?
 自分で弄っちゃダメよ」
 ヒモを吊るした指が開いた。
 タンポンは、陰毛の上に軟着陸した。
「わたしが戻るまで、触らないこと。
 ちゃんと両脚、抱えててね」
 わたしの答えも聞かず、ともみさんは踵を返した。
 あけみちゃんが、股間を突きあげて迎えてた。
「悪い子ね。
 大きな声出して。
 誰か来たら、どうするつもり?
 こんな格好で見つかっちゃうのよ」
「いいの!
 それでもいいの」
「男の先生が来ちゃうかも」
「……」
「来てほしい?」
「はい」
「ひとりじゃないかも。
 腐臭に群がるハイエナみたいに……。
 学校中の男の先生が、集まってくるわ。
 で、あけみは……。
 階段に磔になったまま、次々と犯されるの」
「ふぅぅん」
「おまんこから溢れるほど、いっぱい精液出されて……。
 順番を待てない先生は、口にも突っこむ。
 顔にぶっかける先生もいるわ。
 瞬く間にあけみは、精液まみれ。
 花盛りの栗の木の臭いに、全身が包まれる。
 でも、最後は……。
 絞め殺されるの。
 淫行の口封じのためにね。
 精液まみれのまま、あけみは死んでいくのよ。
 うんこを、ぼたぼた漏らしながら。
 どう?
 犯されたい?」
「犯して……。
 犯してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「またそんな声出して。
 ほんとに悪い子。
 じゃ、犯してあげるわ」
 ともみさんは、自らのウェストに手を回した。
 次の瞬間、スカートが真下に落ちた。
 形のいいお尻が剥き出された。
 窓から射しこむ光が、尻たぶの窪みに翳を作ってた。
第十一話へ続く
文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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