放課後の向うがわⅡ-18

 その人は、梁を支える柱を背にしてた。  真っ直ぐに立ってれば、十字架にかかるキリストに見えたかも知れない。  でも、その人は、床を踏んではいなかった。  柱の中ほどの宙に、吊り下げられてたから。  キリストのような、腰 … 続きを読む 放課後の向うがわⅡ-18

放課後の向うがわⅡ-17

 悲鳴とともに、擦り合わされた太腿のあわいから、水流が噴き出した。 「どこの世界に、脚閉じたままおしっこする人がいるのよ。  脚を開けっての」  先生が、片脚を抱え上げた。  それを追って、もう片脚が持ちあがる。 「美里 … 続きを読む 放課後の向うがわⅡ-17

放課後の向うがわⅡ-16

「『はが』  脇の下を滑ってた亀頭も暴発した。  鈴穴のように膨れた射出口から、白濁液が噴き出す。  真っ白い鞭が、理事長の顔面を袈裟懸けに叩く。  もう一方からも。  理事長の顔に、真っ白な“×”印が貼り付いた。 『お … 続きを読む 放課後の向うがわⅡ-16

放課後の向うがわⅡ-15

「すっかりイキが悪くなっちゃったわね。  これじゃ、市場でも売れ残りだわ。  最初におしっこ入れれば良かった」 「せ、先生」  わたしは、思わず声をあげてた。  このままだと、ほんとに理事長は死んでしまう。  そう思った … 続きを読む 放課後の向うがわⅡ-15

放課後の向うがわⅡ-14

先生は、長い旅から帰ったように、ほっと息を継いだ。 「理事長。  いかがでした?  面白い話だったでしょ?」 「お願い……。  もう、下ろして……」 「乗りの悪い人ね。  長話したら、ノド乾いちゃった。  理事長。  プ … 続きを読む 放課後の向うがわⅡ-14