放課後の向うがわⅡ-33

「でもね……。  あんな場面は、大ウソなのよ。  ま、ウソというか、ドラマ共通の方便ね。  『クロロフォルムを染みこませたハンカチで口を覆われると、人は気絶する』ってのは……。  フィクションの世界だけの約束事。  実際 … 続きを読む 放課後の向うがわⅡ-33

放課後の向うがわⅡ-32

 中を掻き回す気にならなかったので、一番上に載ってた赤いバイブを手に取った。 「それにする?  ちょっとおとなしめだけど、ま、いいか。  持ってきて」  赤いバイブは、本体と電池ボックスが別になってた。  コードでつなが … 続きを読む 放課後の向うがわⅡ-32

放課後の向うがわⅡ-31

 理事長のお尻が、怯えた犬みたいに下を向いた。 「ほっほっほ」  女王さまは、全身を揺らしながら笑った。  その刹那……。  わたしの身体に電撃が走った。  女王さまが身を折った拍子に、ロウソクの炎の輪が、胸元まで照らし … 続きを読む 放課後の向うがわⅡ-31

放課後の向うがわⅡ-30

「呆れた人。  自分から、お尻振るなんて」 「弄って。  下も弄って」 「下?  何のことかしら?」 「……おまんこ」 「はしたない人ね。  生徒の前でも、そんなこと言える?  あらあら。  スゴいことになってる。  毛 … 続きを読む 放課後の向うがわⅡ-30

放課後の向うがわⅡ-29

「こんなとこに忘れてったのね。  危ない危ない。  まさか、変なことには使って無かったでしょうね」  その人は、棒を電球に翳した。  光を浴びて、棒は光沢を見せた。  竹だった。  粉を吹いた地肌が光を返し、まるで自ら光 … 続きを読む 放課後の向うがわⅡ-29